フランス一人旅、パン屋さんでの出来事
空耳思い出話、いってみよう~。
フランスに一度だけ行ったことがあります。
大学2年の夏休み、ポランティアのキャンプに参加するために。
パリから南に電車で3時間の田舎町に、現地集合現地解散。
日本からの飛行機はCDG(パリ・シャルルドゴール空港)発着が多いから、どうせならパリを一人旅してみることにしました。
今思うと、大して言葉も通じない場所でしかも一人で、度胸あったわ自分。
バカ重いバックパック背負って。
その自信はどこから湧いてきていたんだ自分。
3日間パリをひとりでふらふらしました。
フランスに飛ぶだけの度胸はあったとは言え、さすがにビビって行動範囲はなかなか狭かったです。
言葉通じん自信あったからレストランとか入れんかったし。
わからんこと何から何までググったし。
日本人経営のゲストハウスに宿泊していて、そこにいた日本人の方と街中で偶然遭遇して、ルーブル美術館は一緒に行ったのよね。
そんなことも、あったわね。
アートが好きだからというよりも有名だから行っとけといった不純な動機で美術館に足を運んだ私は、ひとりじゃなくて大正解であった。
それからかもね、「旅は誰かと派」になったの。
パリのパン屋さんでのお話なんですけど。
フランスだし、パン食べたくて。
拙い言語スペックで、ドキドキお店に乗り込むわけです。
Bonjour madame!
(わぁガチもんネイティブ...)Bonjour!
指差しとジェスチャーと小出しにしかできないフランス語で、これとこれくださいって言うわけです。
Un! Une! Ça! Oui oui!! (This one pleaseって言いたい)
その後、今思えばだいぶ愉快な私の空耳イベント発生します。
サトウ?
.....ん?(サトウ?苗字?佐藤だけどさ。なんでサトウって知ってるん?なぜ今?サトウ???????)
(頭フル回転するも混乱)(とりあえず)Oui oui!
Ok!
お会計(も口頭で言われるから数字全然聞き取れない)を終えて、
Merci madame!
Merci!☺
パン屋さんを出て数分後。
あれさ、あれ、
C'est tout....................?
って聞いてたことない?
サトウなわけが、なくない?
C'est tout?だわ、そうだわ、どう考えてもそうだわ。
冷静にうん、サトウ?なわけが、ない。
私の苗字をたずねてくるわけが、ない。
ふへ~。
(自己解決してひとりで笑う私)
C'est tout(That's all)もパッと出てこないようでよく行ったもんだわフランス。
今の私だったらお金あったとしてもひとりフランスちょっと怖い。
度胸って退化もする。
みほりーぬ